【5年目研修報告】ユキヒョウの地、ラダックへ!!

 

こんにちは。最近は畑作業をずいぶんとさぼってしまっています、蔭浦です。(^^;

 

さて、久しぶりの職員ブログは、研修のご報告です★

8月6日~20日までの14日間、ユキヒョウの保全活動のボランティアツアーに参加し、

インドのラダック地方へいってきました!

 

 

デリーからレー空港へと向かう機内より。5000m級の山々が悠然と並んでいるヒマラヤ山脈。
デリーからレー空港へと向かう機内より。5000m級の山々が悠然と並んでいるヒマラヤ山脈。

 

旅行会社が主催するツアーのため、日本国内各地から集まった参加者の方々と一緒に出国。

日本から引率してくださるガイドは、ユキヒョウをはじめ世界の野生動物の写真を

撮影されている秋山知伸さんです!

 

また、現地ではユキヒョウの保全活動をしている団体、SLC(Snow Leopard Conservancy, India (snowleopardindia.org)Jigmetさんをはじめとするスタッフの皆さんに

野生動物探しからキャンプ滞在中のあらゆる面までを支えていただきました。

 

 

プロジェクトサイトにて説明するJigmetさん。
プロジェクトサイトにて説明するJigmetさん。

 

このツアーでは、ユキヒョウに集落内の家畜が襲われないよう、

屋根のある強固な家畜小屋を作る作業にボランティアとして参加します。

 

野生動物と人との軋轢を緩和し、地域の方にユキヒョウ保全活動へ少しでも協力してもらえる

ように働きかけるのが活動の目的です。

 

 

野生のユキヒョウを長年追いかけ、撮影してきた秋山さんが、彼らの保全のために

現地で日々奮闘しているJigmetさんたちの活動に惚れ込んでこのツアーを企画するに至り、

今年は3回目の催行だそうです。

 

プロジェクトサイトがある、ウルビスの集落。高くて荒涼とした山に囲まれたオアシスのように木々が生えている。
プロジェクトサイトがある、ウルビスの集落。高くて荒涼とした山に囲まれたオアシスのように木々が生えている。
屋根のない牛小屋。この牛はとてもかわいがられているようで、すぐに私たちにもすり寄ってきました。
屋根のない牛小屋。この牛はとてもかわいがられているようで、すぐに私たちにもすり寄ってきました。

 

今回作業を実施した村には、牛や羊を飼っている家が何件かありましたが

ほとんどは屋根がついておらず、上から簡単にユキヒョウに襲われてしまう作りです。

(ちょうど数日前にも周辺でユキヒョウに牛が襲われたとのこと・・・)

 

 

金網やブロックなど資材を購入して村まで運び込み、力作業ができるメンバーを雇用して…と、強固な牛小屋を作り上げる本当にお金も時間もかかります。

SLCでは、寄付金などから建築資材を提供し、それらとあわせて村人を雇用することで

地道に普及啓発を進めているそうです。

 

↑牛小屋づくりの様子。4日間かけて少しずつ石を積んで壁を作っていきました。

現地スタッフの方々の手際の良さと体力には圧倒されました・・・!

 

 

完成した小屋の中で記念撮影!! みんなでLeopardのポーズ!
完成した小屋の中で記念撮影!! みんなでLeopardのポーズ!

 

無事に1つの小屋が完成しました♪

 

そしてこの日、村のちょうど向かいの山にユキヒョウ親子

の巣があるのを発見…!!

 

この子猫たちが健やかに育ち、村の人たちとこのユキヒョウ親子との関係性が

少しでも良いものになればと切に思いました。

(ものすごく貴重なユキヒョウとの出会いでしたが、ぜひ皆さんにも現地へ会いに行ってもらいたいので写真は敢えて撮りませんでした★)

 

 

牛小屋づくり作業のほかにも

早朝の野生動物探しや、トレッキング、原野でのキャンプの日々、山で食べるおいしいインドカレー、夜の星空とババ抜き大会、穴しかないトイレ(紙もない)、極寒の川での行水(お風呂と呼んでいた)、乾燥して毎日出る鼻血、美しい塩湖とどこまでも広がる大地(地球すげ~・・と脳内で連呼)、筋肉隆々のマーモットのファミリー、奇跡のようなユキヒョウ親子との出会いなどなど・・・

 

心に残る出来事や出会いが書ききれないほどたくさんありました!!

 

 

 

 

研修を終えて思うのは、

私は「ツシマヤマネコ」のためにどこまで何ができるだろうか?   でした。

 

 

秋山さんやJigmetさんらの取り組みを見て、そのユキヒョウへ対する熱意を感じとり、

消化しきれない気持ちがずっと渦巻いていますが

今未熟であっても立ち止まらないこと、周囲の方々の力を借りてしか進められないことを

心に留めて対馬に戻りました。

 

続けていたらもしかして何か変わることがあるかもと信じて、頑張ろうと思います。

 

 

蔭浦